(続)頼くんを堕とす方法
「なに?」




早く教室戻りたいんだけど。




「よ、呼び止めてごめんね?あの…わたしっ、ずっと頼くんのことが好きでした。それで……その〜…第二ボタン欲しいんだけど…ダメ、かな?」





ウルッとした瞳が俺を捉える。





第二ボタン……




そういえば、卒業ってそういうのあったな〜。



中学卒業の時もこんな感じだったことを思い出す。





「頼くん…?」




黙ったままでいると、再び名前を呼ばれた。





もちろん断るに決まってるんだけど、どう断ろうかと悩んでいると、なぜか比呂の声が。
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