(続)頼くんを堕とす方法
比呂の惚気た顔も一々ムカつくな。




だいたい彼女にベタ惚れしすぎなんだよ。



「あ、莉子ちゃんまーた泣いてる」





比呂の視線を辿った先には、また泣きじゃくる莉子の姿が。




っはぁ……まじ泣きすぎ。





「莉子ちゃん大丈夫?頼が旅立つ日とかやばいんじゃない?」




旅立つって…もっと他に言い方あんだろ。





「ま、でも莉子ちゃんは頼にぞっこんだし、その辺の心配はいらないだろうね」





と笑う比呂だけど、それはどうだろう?




……ま、莉子はどっちかというと可愛いほうではない。
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