(続)頼くんを堕とす方法
それから数日後…




「ほんとにいいの?見送り」




玄関で母さんが不安そうに見つめてくる。



「ん……じゃ行ってくる」



「着いたら連絡するのよ?」



「はいはい」





母さんの声を背に家を出ると、莉子が待っていた。




「莉子…なんで?」





駅で待ち合わせのはずだったけど…?





「…少しでも一緒に居たくて来ちゃった」




と笑う莉子。




………可愛いからムカつく。
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