(続)頼くんを堕とす方法
「っ……やっぱり会いに行く、行きたいっ」



「っはぁ…どうせダメって言っても勝手に来るだろ」



「うん!来る!行く!」





と言った莉子の瞳は、涙でキラキラして綺麗だった。




「あーぁ。もう着いちゃった」





気づくと目の前は駅。




「頼くんと居れるのもあと10分くらいか…」



「………莉子、」




荷物を置くと、莉子の腕を握った。





今日どうしても伝えておきたい言葉がある。



多分それを伝えられるのは今しかない。
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