(続)頼くんを堕とす方法
理乃ちゃんはチラッとわたしに視線を向けると、すぐに頼くんに笑顔を向けた。





「莉子、悪いけど外で待ってて。すぐ行くから」



「…うん…」





…なんでわたしが行かなきゃなの?





なんでその子を優先するの…?




モヤモヤした気持ちを抱えたまま、とりあえず2人から距離を置く。






だけど、静かなこの校内で、2人の声は聞こえてしまうもので…





最近の神様は意地悪だと思った…、___






「さっきの人、彼女ですか?」



「…あいつはそんなんじゃない」




……丸聞こえだよ。
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