(続)頼くんを堕とす方法
「莉子、1人で帰るの得意だろ。なんの問題もなくない?」





横目で睨むと、歩きだす頼くん。




「得意の意味がわかんないんだけど。渋々1人で帰ってるだけじゃん」



「じゃ武藤でも誘って帰ったら?」



「紬は方向逆だし、バイトですぐに帰っちゃうから無理だよ」






てそうじゃなくて!




わたしは頼くんと帰りたいの!!



1人が嫌なんじゃなくて、頼くん限定で。





「じゃいつか気が向いたら帰ってやる」





いつか…?気が向いたら…?




それはいったいいつですか〜?
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