【完結】カルティナ姫と三人の王子〜目が覚めたら婚約者が三人いました〜


 そう言ってくれるカルナさんに、わたしはちょっとだけ安心感を覚えた。

「そうですよ、姫。 僕たちはあなたとちゃんと分かり合った上で、結婚したいと思っています」

「はい。それは僕も同じです」

 ルイトさんもアレンさんも、そう言ってくれていた。

「……あ、ありがとうございます」

 なんて言えばいいのか分からないけど、それしか言えなかった。

「そこで僕たちから、カルティナ姫にお願いがございます」

「え、お願い……?」

 不思議に思っていると、わたしは三人からこんな提案をされた。

「僕たちと何度かデートをしてくださいませんか? そこで色々なお話をして、僕たちとの距離を縮めていただきたいのです」

「僕たちからも、お願いできませんか?」 

 アレンさんからもそう言われたわたしは、少しの間沈黙した。
 そして下を向いて考えた。

「……あの、カルティナ姫?」

「ーーー分かりました。 皆さんがそう仰るのなら、そうすることにします」

 わたしは顔を上げると、三人の顔を見ながらそう答えた。

「姫様……!」

「カルティナ姫……!」

「ありがとうございます、姫様」
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