【完結】カルティナ姫と三人の王子〜目が覚めたら婚約者が三人いました〜


 三人の婚約者(王子様)カルナさん、ルイトさん、アレンさん。 
 わたしは一体、誰と結ばれるのーーー?



「ただいま帰りました」

「おかえりなさいませ、姫様。 随分遅いお帰りですね?」

 ニ時間の散歩を終えて帰宅すると、マロミさんが日課である庭の庭園に水を掛けていた。

「ええ。ちょっと考えごとしてたら、疲れちゃって帰ってきちゃった」

「そうですか。 おやつにチョコチップクッキーを焼きましたが、お食べになられますか?」

 マロミさんはホースの水を止めながら、わたしにそう聞いてくる。

「ええ、もちろん頂くわ」

「ではすぐに用意致しますので」

 マロミさんが屋敷の中に入り、慌ただしくスリッパを履く。

「急がなくていいわ。手を洗ってくるから」

「かしこまりました」

 わたしは一階にあるバスルームで、手を洗ってうがいをする。
 二階にある自分の部屋へと一旦戻った後、部屋着に着替え直し、再び食堂のある一階へと戻る。

「お待たせしました、姫様。クッキーお持ちしました」

「ありがとう」

「本日のティーは、ミントハーブティーをご用意しました」

 ミントハーブティー?
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