【完結】カルティナ姫と三人の王子〜目が覚めたら婚約者が三人いました〜
「会いたかったです。カルティナ姫」
カルナさんは、わたしの髪を撫でながら、甘くそう呟く。
「……ありがとうございます。そう言って頂けて嬉しいです」
これはわたしの本音だ。会いたいと言われると、やっぱり嬉しいものだ。
「やはりあなたは、美しい。……あなたは最高の姫だ」
そんなことを言ってもらえるなんて、思ってもなくてびっくりした。
「そんな、美しいだなんて……」
そんなことを言ってもらえるなんて、恐れ多いくらいだ。 レイリア王国に住む人は美人が多く、美人の国だと昔から言われている。
そのくらい、美人が多いんだ。周りにいる人もみんな美人だし、マロミさんも美人だ。
何よりわたしの母も、周りが羨むくらいの美人だったと言われていた。
「あなたは最高に美しい人です。 あなたとなら、僕も幸せになれると思っています」
「……ありがとうございます。そう言って頂けて、光栄です」
カルナさんからの言葉一つ一つが、本当に嬉しい。 こんな素敵な人からこんな言葉をもらえたら、誰だって嬉しいに決まっているわよね?
「……カルナさん。少し、外に出ませんか?」