【完結】カルティナ姫と三人の王子〜目が覚めたら婚約者が三人いました〜


 カルナさんもそれについては同意してくれたのか「話し合いましょうか、将来のことを」と言ってくれた。

「カルナさんは……わたしと結婚したら、わたしのことを幸せにしてくれると約束してくれますか?」

「もちろんです。お約束致します」

 カルナさんの言葉には、ウソがないと感じた。

「わたしは結婚する相手と、一生を添い遂げたいと思っています。お父様とお母様みたいに、永遠を誓いたいと思っています」

「はい。それは僕も同じです」

 カルナさんは優しく微笑んでくれる。

「一生を添い遂げるということは、その人をずっと愛し続ける、ということだと思うんです。……だからわたし、カルナさんと結婚することになったら、あなたをずっと愛し続けるつもりです」

「それは僕も同じです、カルティナ姫。僕はあなたの夫になるために産まれて来ました。 だから僕も、その思いは変わりません」

 カルナさんの真っ直ぐな瞳(め)、真っ直ぐな気持ち、それは全部わたしに伝わってくる。

「……カルナさんは、真っ直ぐに思いを伝えてくれる人なんですね」

 カルナさんは本当に、優しい王子様だ。

「それはあなただからです、カルティナ姫」
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