【完結】カルティナ姫と三人の王子〜目が覚めたら婚約者が三人いました〜
第十三章 これからの生涯を共に生きる王子様
「カルティナ姫」
「ルイトさん、突然お呼びだてしてすみません」
数日後、今度はルイトさんを呼び出したわたし。
「いえ、カルティナ姫の呼び出しとあらば、いつでも駆けつけますよ」
ルイトさんはわたしを見て、優しく微笑んでいる。
「ありがとうございます」
「所で、今日は将来のことを話し合うんでしたよね?」
「はい」
ルイトさんとも、将来のことについて話したいとお願いした。ルイトさんは快く受け入れてくれた。
「もしルイトさんと結婚したとして、ルイトさんはわたしを幸せにする自信はありますか?」
「もちろんです。僕は必ず、あなたを幸せにします」
やっぱりルイトさんも、男らしい人だな。ほしい言葉をストレートに伝えてくれる。
「あなただけではありません。子供が出来た時、子供にもたくさんの愛を注ぎたいと思っています」
「子供、にも……?」
「はい。カルティナ姫と結婚して、子供が出来たら、家族みんなで幸せに暮らしましょう」
ルイトさんのその素直な言葉が、わたしにはすごく嬉しかった。
胸がドキドキするような、ザワザワするような、そんな感覚がした。