【完結】カルティナ姫と三人の王子〜目が覚めたら婚約者が三人いました〜
「ルイトさん、わたし……」
「はい」
わたしは……。
「……いえ、ありがとうございます」
「僕の方こそ、ありがとうございます」
ルイトさんのその笑顔が、わたしにはちょっと複雑だなって思えた。
「ルイトさんって、色んな女性にモテそうですよね」
「そうですか?」
「はい」
あの三人は特に紳士だから、女性からモテそうなんだよね。 特にアレンさんは、すごくモテそうたもん……。
アレンさんはビックリするくらい、周りにいる女の子が全員振り向くくらいの王子様だから。
アレンさんのあのスラッとしたスタイルもそうだし、ふわっとしたピンクの髪の毛もそうだし、あのきらびやかで爽やかな笑顔もそう。
女の子はみんなアレンさんの虜になると思う。実際アレンさん、女の子からたくさん声をかけられていたし。
わたしがちょっと離れた隙に、アレンさんにはたくさんの女の子の集まりが出来ていたのは、記憶に新しいくらいだ。
あの時、なんていうか……。アレンさんがあんなにモテるからなのか分からないけど、ちょっと嫉妬?みたいな感情を覚えたんだ。
あれは多分、今思うど嫉妬゙というものだと思う。