【完結】カルティナ姫と三人の王子〜目が覚めたら婚約者が三人いました〜


「ルイトさん、わたし……」

「はい」

 わたしは……。

「……いえ、ありがとうございます」

「僕の方こそ、ありがとうございます」

 ルイトさんのその笑顔が、わたしにはちょっと複雑だなって思えた。
 
「ルイトさんって、色んな女性にモテそうですよね」

「そうですか?」

「はい」

 あの三人は特に紳士だから、女性からモテそうなんだよね。 特にアレンさんは、すごくモテそうたもん……。
 アレンさんはビックリするくらい、周りにいる女の子が全員振り向くくらいの王子様だから。

 アレンさんのあのスラッとしたスタイルもそうだし、ふわっとしたピンクの髪の毛もそうだし、あのきらびやかで爽やかな笑顔もそう。
 女の子はみんなアレンさんの虜になると思う。実際アレンさん、女の子からたくさん声をかけられていたし。

 わたしがちょっと離れた隙に、アレンさんにはたくさんの女の子の集まりが出来ていたのは、記憶に新しいくらいだ。
 あの時、なんていうか……。アレンさんがあんなにモテるからなのか分からないけど、ちょっと嫉妬?みたいな感情を覚えたんだ。
 あれは多分、今思うど嫉妬゙というものだと思う。
< 139 / 164 >

この作品をシェア

pagetop