【完結】カルティナ姫と三人の王子〜目が覚めたら婚約者が三人いました〜
わたしはその後、真剣に考えた。考えて考えて、考え抜いた。
わたしが誰と結婚して、誰と幸せになるか。そして誰と一生を添い遂げたいか。
考えた時間はどのくらいだっただろう。でもこれは、真剣に真剣に考えた結果だ。
どんな結果になろうとも、三人は納得してくれると言ってくれた。
だからわたしは、本当に幸せになりたいと思う人を見つけた。そして、彼らと過ごした時間を思い浮かべた。
それはわたしが楽しかった時間だけじゃない。彼らとの出会いから生まれた絆や想い、それは全て知った上での覚悟だ。
わたしは必ず幸せになる。これからの人生を一緒に歩む人と、永遠の幸せを手に入れるの。
お父様とお母様みたいに、お互いをずっと思い合えるような、そんな関係を築いていくの。
お母様、わたしもいつかお母様みたいに素敵な母親になりたいと思ってるんだ。
この先、素敵な王子様と夫婦となって、家族となっていく。 こんなに素敵なことって、これから先ないと思うのから。
「お父様……」
「どうした?カルティナ」
「……わたし、決めたわ。結婚する相手」
そう伝えるとお父様は「そうか、決めたか」と言った。