【完結】カルティナ姫と三人の王子〜目が覚めたら婚約者が三人いました〜
「ええ。……最後まですごく悩んだけど、決めたわ」
「カルティナが決めた相手なら、父さんは応援するよ。 あの三人なら、お前を幸せにしてくれるだろう」
お父様の言う通り、あの三人なら誰でもわたしを幸せにしてくれるはずだ。 だからこそ、これは悩むに悩んで、悩み抜いた結果だ。
だからかもしれないけど、後悔はしないと思う。
「……お父様、ありがとう」
「ん?」
「あの三人と出会わせてくれて、ありがとう。……わたし、あの三人に出会って本当に素敵なことがたくさんあったの。嬉しいこと、楽しいこと、いっぱいあったわ。 あの三人がわたしに色んな楽しいことを教えてくれたから、わたしは毎日楽しかったんだ」
お父様の表情はとても柔らかくて、本当に嬉しそうだった。
「わたし、お父様とお母様みたいに幸せな家族になりたいって本当に思うのよ。 わたしもお父様みたいに誰かをずっと愛せるような……そんな人になりたいって思ってるの」
わたしがそう言ったら、お父様は「カルティナなら、大丈夫だよ。お前は父さんの娘だからな」と言って、わたしの頭を撫でてくれた。
「……お父様」
お父様にここまで育ててもらって、本当に感謝してる。