【完結】カルティナ姫と三人の王子〜目が覚めたら婚約者が三人いました〜


「カルティナ、幸せになりなさい」

「……はい。お父様」

 お父様、本当にありがとう。

「父さんもお前が幸せなら、それが一番嬉しいよ。……母さんもきっと、嬉しいはずだよ」

「……うん」

 わたしは真剣に決めた。

「お父様、明日みんなに会ってくるわ」

 わたしはあの人と、結婚するーーー。

「ああ」

 わたしはお父様に「お休みなさい」と伝えて、部屋に戻った。
 そして三人に一斉にメッセージを送った。

【明日、皆さんにお話したいことがあります。お屋敷に行ってもよろしいですか?】と。

「ふぅ……」

 いよいよ、明日だわ。……緊張するわ。
 明日わたしは、誰と結婚するかみんなに直接伝える。

【カルティナ姫、カルナです。 では明日、お屋敷で待っています】

 返事は三人を代表して、カルナさんが送ってきた。

【分かりました。 では明日の十四時、そちらに伺います】

【十四時ですね。かしこまりました】

【では、お休みなさい】

 わたしはスマートフォンを閉じると、明日のために、早くベッドに潜った。
 そして目覚ましをかけ、部屋の電気を消し眠りについたーーー。
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