【完結】カルティナ姫と三人の王子〜目が覚めたら婚約者が三人いました〜
と、ルイトさんは嬉しそうに笑った。
「……ルイトさん、ありがとうございます」
「カルティナ姫、僕はあなたが笑ってくれる姿を……ずっと見ていたいと、そう思っています」
突然真剣な表情になるルイトさんに、わたしはちょっとだけドキッとした。
「……ルイト、さん」
「あなたは僕に……いえ。僕たちにとって、姫は女神なのですから。 もしあなたに選ばれなかったとしても……それを受け入れる覚悟なら、充分にあります」
ルイトさんのその真剣な眼差しに、わたしは何も言えなくなってしまった。
「ルイトさん……あの」
「はい」
「あの……。どうしてわたしを、妻にしたいと思ってくれているんですか?」
と問いかけると、ルイトさんは「その理由は簡単です。……僕はあなたのことが、好きだからです」と答えてくれた。
「えっ……!?」
す、好き……!
突然の告白に驚いたわたしは、目を見開くしかなかった。
「僕はあなたのことが、好きなのです。あなたに、恋をしているのです。……だから僕は、あなたを妻にしたい、と思っています」
そんなことを言われたら、ドキドキしてしまう。