【完結】カルティナ姫と三人の王子〜目が覚めたら婚約者が三人いました〜
「もちろん、最後まで本当に悩んだんです。……みんな素敵で、みんないい人で、わたしを愛してくれそうだなと思いました」
これはわたしの本音だ。わたしは本当に、心からそう思っている。
だからこそ、選ぶのは難しくて頭を悩まされた。 誰と結婚しても、わたしを幸せにしてくれることに変わりはないと思ったから。
「皆さんと何度も会って、色々な話をして、たくさん笑顔をもらいました。 何より、わたしは皆さんとこうして出会ってからの毎日は、本当に楽しかったです」
「……姫」
三人はわたしに笑顔をたくさんくれたし、たくさん楽しませてくれた。
「動物園に行ったり、フラワーパークに行ったり、サーカスを見に行ったり、ピクニックに行ったり。……どれも全部、本当に楽しかったです。全部が本当にいい思い出です」
だからこそ、誰と結ばれたいかって考えた時、わたしは三人との未来を想像した。
「カルティナ姫……僕たちも楽しかったです。あなたとの日々は、宝物です」
「俺も同じだよ、カルティナ姫。俺はカルティナ姫、君のことを一番に想ってた。……愛してた、本当に」
カルナさんとアレンさんの二人の言葉は、わたしの胸を熱く締め付けた。