【完結】カルティナ姫と三人の王子〜目が覚めたら婚約者が三人いました〜


「……カルティナ姫」

「……はい」

 ルイトさんはゆっくりと、わたしのそばへとやってくる。

「僕を選んでくださり、本当にありがとうございます。 僕はあなたを一生幸せにすると、あなたに約束します」

 ルイトさんはわたしの手を優しく握ってくれる。

「……ルイトさん、わたしはあなたと一生を添い遂げたいと思っています。この先の人生、あなたと共に歩んでいきたいです」
 
 わたしはルイトさんを選んだ理由は、その誠実さにあった。ルイトさんは優しくて、思いやりがあって、わたしを大切にしてくれると言ってくれた。
 その優しさと誠実さに、わたしは心を掴まれた。その心を掴まれ、引き離せなかった。

「カルティナ姫、僕はあなたを愛しています。……ずっとずっと、あなたが好きでした」

 ルイトさんのその真っ直ぐな思いが、わたしにはグンと伝わっていた。 
 だからこそ、ルイトさんのその優しさと誠実さにわたしは惹かれたんだと思う。

「ルイトさん、カルナさん、アレンさん。……わたしと出会ってくれて、本当にありがとうございました。 わたしは皆さんとの出会いに、本当に感謝しています」

 わたしは三人に、今までのお礼をした。
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