【完結】カルティナ姫と三人の王子〜目が覚めたら婚約者が三人いました〜


 アレンさんにもすごく感謝している。アレンさんはわたしに何よりも一番、ストレートに気持ちを伝えてくれていた。
 わたしのことをたくさん思ってくれて、たくさん愛してくれた。 
 
 わたしからするに、アレンさんはわたしに一番「愛している」と言ってくれた気がする。
 その度にわたしは、いつもドキドキさせられているし、胸がキュンとなった。

「カルティナ姫に少しでも愛してもらえたのなら、俺はそれだけで充分だよ」

 アレンさんも優しい。アレンさんは見た目はピンクの髪だから派手に見えるかもしれないけど、心は本当に優しい人なんだ。
 アレンさんはカッコイイし、見た目よりも大人な人だ。気遣いも上手だし。
 
 でもわたしからしたら、アレンさんはモテすぎるのがちょっと心配だと感じることがあった。 モテる男はなんとか、と言うけど……。
 それはアレンさんのことを言うのかもしれない。

「アレンさん、わたしはアレンさんとの未来を夢見ました。……とてもとても、素敵な夢でした」

 わたしがそう伝えると、アレンさんは「こちらこそだ。 素敵な夢を見させてくれて、ありがとうなカルティナ姫」と言って笑ってくれた。

「……はい」
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