【完結】カルティナ姫と三人の王子〜目が覚めたら婚約者が三人いました〜
ルイトさんがわたしのために花を育ててくれていたなんて知らなかったわたしは、それを知って本当に嬉しかった。
「この花と同じくらい。……いいえ、あなたはこの花以上に美しい人です。 僕はあなたを妻として迎えられることが、本当に幸せです」
ルイトさんからのそのストレートな言葉は、わたしの胸を強く突き刺した。
「……ルイトさん」
ルイトさんはわたしの手を握りしめると、そのままわたしの左手を取る。
「カルティナ姫、僕と結婚してください」
「……はい。よろしく、お願いします」
ルイトさんはわたしの左手に、そのまま大きなダイヤの付いた結婚指輪を嵌めてくれた。
「愛しています、カルティナ姫」
「……わたしも、あなたが好きです」
お父様、お母様……わたしはルイトさんと、幸せになるわ。 お父様とお母様みたいな、お互いを思い合えるような夫婦になるからね。
「カルティナ姫、あなたは僕の一番の宝物です。 絶対に何があっても、僕はあなたのそばにいますよ」
わたしは今宵、ルイトさんと結婚する。 これからルイトさんとの幸せな結婚生活が、わたしを待っているに違いない。
ーーーわたしはこのレイリア王国に、幸せを誓う。