【完結】カルティナ姫と三人の王子〜目が覚めたら婚約者が三人いました〜
「カルティナ、結婚おめでとう」
「ありがとう、お父様」
そしてルイトさんとの結婚が決まったわたしは、お父様に改めて挨拶をした。
「ルイトくん。カルティナのこと、これからよろしく頼んだよ」
「はい。必ずカルティナ姫を、幸せをします」
ルイトさんの決意は、固いようだ。
「お父様、わたし幸せになるね」
「ああ、幸せになりなさい」
お父様も本当にルイトさんとの結婚を喜んでくれた。ルイトさんなら、安心してわたしを任せられると。
「カルティナ、お前の幸せを一番に願っているのは母さんだよ。 母さんもお前が幸せなら、嬉しいと思う」
「……そうよね」
お母様にも、報告しないとね。わたしは幸せになることを。
「レイジさん」
「なんだ?ルイトくん」
「カルティナ姫と僕の婚姻届の証人に、なっていただけますか?」
ルイトさんはお父様に向かってそう言ってきた。
「……ルイトさん」
「もちろん、なるよ」
「ありがとうございます」
「ありがとう、お父様」
わたしとルイトさんはすでに婚姻届にサインを書き終えていたため、お父様に婚姻届の証人をお願いした。
「結婚おめでとうございます、お二人とも」