【完結】カルティナ姫と三人の王子〜目が覚めたら婚約者が三人いました〜
それから数日後ーーー。
「あの、カルナさん……ですよね?」
「カルティナ姫!お待ちしておりました」
今度はカルナさんとお出かけをすることになったわたしは、待ち合わせしていたミント橋へとやってきた。
「すみません、遅くなってしまって」
待ち合わせ場所にはすでにカルナさんがいて、わたしに気付き微笑んでいた。
「いえ、時間通りですよ。僕が早く着いてしまっただけなので」
「そうですか。……良かった」
カルナさんはこの前のような凛々しい格好ではなく、ちょっとラフな格好であった。
「すみません。僕としたことが、あなたをこんな場所にお呼びだししてまいました」
と謝るカルナさんに、わたしは「いえ。気にしないでください」と伝えた。
「……姫、あなたは本当に優しい人ですね」
「そう……ですか?」
そんなこともないような、気がするのだけど……。
「はい。 だから僕は、あなたと結婚したいと思ったのですが」
「……え?」
カルナさんはわたしの手を引くと「さ、行きましょう、姫」と歩き出す。
「あの、カルナさん。今日はどこへ行くのですか?」