【完結】カルティナ姫と三人の王子〜目が覚めたら婚約者が三人いました〜
「どうですか?姫。楽しそうでしょ?」
と、カルナさんは言ってくれた。
「はい。とても楽しそうですね!」
なんかイベントって聞くと、気持ちが高ぶるのはなぜだろう……?
「さ、姫は何から見たいですか?」
周りを見渡しながら、カルナさんは聞いてくれる。
「そうですね……。まずはサーカス団から見たいです」
「ではサーカスの方へ行きましょう」
「はい」
カルナさんの後を付いていき、サーカス広場まで歩いていく。
「あ、ちょうど始まるみたいですね」
「うわぁ……楽しみです」
サーカスなんて子供の頃以来だな。 サーカスを見ると、子供の頃はいつもワクワクしていたし、すごく楽しかった記憶がある。
あの時お母様とお父様と一緒に見たサーカスは、本当に楽しかったな……。
「うわ、すごい……!」
「すごいですね、姫」
サーカス団たちの華麗な演技は、見る者を魅了する何かがあるんだなと、感じた。
すごく楽しそうに演技をするサーカス団の人たちは、わたしたちや周りの人たちを見ながら楽しませてくれようと、たくさん素晴らしい演技を見せてくれる。