【完結】カルティナ姫と三人の王子〜目が覚めたら婚約者が三人いました〜


 デートの時までに考えておいてくださいと言ってもらえたので、わたしは今日の日までやりたいことを考えた。

「……あの、アレンさん」
 
「はい。何でしょう?」

 アレンさんはピンクの髪を揺らしながら、わたしに視線を向ける。

「アレンさんは、どこの国のご出身ですか?」
 
「僕はヨーラ国の出身です。ヨーラ国にあるヨーラ市の出身です」

「ヨーラ国……」

 ヨーラ国は、レイリア王国から車で一時間半ほど走った所にある国だ。 
 ヨーラ国の人口は約三万五千人ほど。そんなに大きな国ではないけど、昔から平和主義の国だ。
 大きな戦争や争いなどもなくて、みんな明るい人たちが多いという印象がある。

「はい。ヨーラ国は平和主義の国ですので、滅多に争いなども起きません。……それにヨーラ国は、イケメンが多い国で有名なのですよ?」

「そうなんですか?へぇ……」

 ヨーラ国はイケメンが多いと言われているのか……。確かにアレンさんもカッコイイもんね。
 わたしはヨーラ国にはまだ行ったことがないけど、いつか行ってみたいなとは思う。
 ヨーラ国も王子様、結構いるんだなきっと。
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