【完結】カルティナ姫と三人の王子〜目が覚めたら婚約者が三人いました〜


「なので僕も、ヨーラ国ではイケメン枠に入っています」

「そ、そうですよね」

 こんなにカッコよかったら、それはそうなるよね……。
 むしろ入らない方がおかしいとさえ思う。

「だけどヨーラ国では女性が少ないということもありまして、結婚するにしても成人した女性のほとんどはヨーラ国の男性と結婚してしまっていて、するに出来ない状況なんです」

「そうなんですか」

 アレンさんはわたしに、母国のことを色々と教えてくれた。

「ですが僕は、結婚するなら絶対にレイリア王国の女性。そして最高峰のお姫様と結婚したいと思っていたので、ヨーラ国で結婚するつもりはそもそもなかったんですけどね」

 と、アレンさんは教えてくれた。

「僕はずっと、あなたとの結婚を夢見ていました。 なので今日は、あなたと少しでもお近付きになれたら嬉しいなと、思っています」

「アレンさん……」

 ピンク色の髪がフワッと揺れると、アレンさんの香りがフワッと香ってくる。

「なので今日は、あなたのこともたくさん教えてくださいね?カルティナ姫」

「……はい。こちらこそ」

 アレンさんの笑顔は、とても素敵だな。
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