【完結】カルティナ姫と三人の王子〜目が覚めたら婚約者が三人いました〜
「カルティナがやるのか? わたしから伝えるぞ?」
と、お父様は言ってくれたのだけど。
「ううん、わたしがやるわ。……わたしが、みんなを招待したいの」
「……そうか、分かった。 じゃあ招待状の方は、お前に任せたぞ」
「ええ。 よろしくね、お父様」
わたしはお父様にお礼を伝えると「ああ、招待状の方は頼んだぞ」と言って部屋に戻って行った。
「……よし、早速やろうかな」
わたしは自分の部屋に戻り、早速三人に招待状を書いた。
手書きでしっかりと、思いを込めて書いた招待状だ。
「みんな、喜んでくれるかしらね」
そうだといいな。 だってみんなはわたしの、婚約者候補だもの。
あの三人の中の誰かと、わたしは永遠の愛を結ぶんだもの。 このくらい、わたしがやらなきゃね。
三人分の招待状を書き終えたわたしは、その足で近くのレイリア支店の郵便局に行き、速達で三人に届くように招待状を出した。
「……よし、これでOK」
後はみんなが来てくれるのを待つだけ。 みんな、楽しみにしてくれているといいな……。
みんなともっと、話したいなって思ってるし。