【完結】カルティナ姫と三人の王子〜目が覚めたら婚約者が三人いました〜
「あっ、マロミさん。わたしマロミさんにね、お願いがあるの」
「お願い、ですか?」
「うん。食事会の当日にね、買ってきて欲しいものがあるの」
わたしは当日、マロミさんに買ってきて欲しいものがあったので、買ってきてくれるように頼みこんだ。
「うん、あのねーーー」
「……なるほど、分かりました。当日それを人数分買っておけばいいのですね?」
「うん。お願いしてもいい?」
「もちろん、お安い御用です。カルティナ様の頼みですから」
マロミさんは、わたしのお願いを快く引き受けたくれた。
「本当に?ありがとう、マロミさん!」
「気になさらないでください。婚約者様との大事な食事会ですから。 必要なものとあらば、しっかりとご用意させていただきます」
「本当にありがとう、マロミさん」
マロミさんがいてくれて本当に良かった。
当日はすごくわたし自身も、楽しみにしているの。
普段はお父様と二人で食事をしているし、二人でも充分に美味しいけれど、やっぱりみんなで食べた方がもっと美味しく感じると思うから。
「ではわたしは食器の片付けが終わったら、帰ります」