【完結】カルティナ姫と三人の王子〜目が覚めたら婚約者が三人いました〜


 と、カルナさんは言ったのだ。

「………。え?」

 何?何言ってるの、この人たちは……?
 待って待って、全然理解出来ない……。

「カルティナ姫、あなたはこの国において最上級の姫様なのです」

「……はい?」

 さ、最上級の姫様……!? わたしが!?

「あなたはこの国では、最も美しい姫様なのですよ? 自覚がないのですか?」

 と、ルイトさんは言う。

「え、あの……。最上級って、一体なんのことですか?」

「……カルティナ姫、あなたは何も分かっていないのですか?」

 そう聞いてくるのは、ピンク髪のアレンさんだ。

「え? 分かっていない、とは……?」
 
 わたしには、なにを言っているのか理解が出来ない。

「あなたのそのエメラルドグリーンの髪色、そしてそのフワッとしたパーマ。そしてあなたのその緑色の瞳は、最上級の姫様の証なのですよ」

 と、アレンさんはわたしに言った。

「……え?」
  
 わたしのこの髪は、大人になってからエメラルドグリーンに変化した。 昔は黒髪のままであったが、何年か前からこの髪色になってしまった。 
 瞳の色は、昔からなのだけど。
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