【完結】カルティナ姫と三人の王子〜目が覚めたら婚約者が三人いました〜
「ありがとうございます、皆さん。喜んでもらえて嬉しいです」
自分の作ったものを美味しいと食べてもらえることって、ものすごく嬉しいんだなって思えた。
「カルティナ姫、また僕に作ってくれませんか?チーズケーキ」
チーズケーキをよほど気に入ってくれたのか、カルナさんがわたしにそうお願いした。
「は、はい。わたしで良ければ……また作ります」
「嬉しいです。 ありがとうございます」
カルナさんは嬉しそうに笑っていたのが、わたしにはすごく印象的だったんだよね。
すごく好きなんだな、チーズケーキが。
「今日食事会に誘ってくれたカルティナ姫に、僕たちからお礼をさせてください」
「え?お礼……ですか?」
「はい。僕たちからカルティナ姫に、プレゼントがあるんです」
と、ルイトさんが言ってくれた。
「プ、プレゼント……?」
え、なんだろう?プレゼントって……?
「はい。カルティナ姫、今日は本当にありがとうございます」
「僕たちからの気持ちです。 ぜひ受け取ってください」
「あ、ありがとうございます」
わたしはプレゼントの包みを受け取った。