【完結】カルティナ姫と三人の王子〜目が覚めたら婚約者が三人いました〜
◇ ◇ ◇



「ルイトさん、こんにちは」

「カルティナ姫、こんにちは」

「今日はお誘い頂いて、ありがとうございます」

 それから一週間後、わたしはルイトさんと二人で郊外へと出かける約束をした。

「カルティナ姫は、今日もおキレイですね」

 ルイトさんはわたしにそう言ってくれる。

「あ、ありがとうございます」

「姫、あの、それ……」

 そして何かに気づいたルイトさんは、わたしを見ていた。

「あ、これ……どうですか?」

「とても似合っていますよ」

「ありがとうございます」

 三人からプレゼントで頂いたのは、エメラルドのネックレスとピアスのセットだった。
 なので今日は、それを付けてきた。

「やはりそれにして、正解でしたね」

 ルイトさんは嬉しそうに笑っていた。

「本当にありがとうございます。 ずっと大切にしますね」

「そう言って頂けて、僕も嬉しいです」

 ルイトさんとカルナさんと、アレンからの三人の気持ちのこもったプレゼントだもの。嬉しくない訳がないわ。
 ずっと大切にする。

「カルティナ姫に喜んで頂けると、とても光栄です」
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