【完結】カルティナ姫と三人の王子〜目が覚めたら婚約者が三人いました〜


 やだ、わたしったら……! 言われたそばから躓いてしまうなんて……!

「姫は意外と、おっちょこちょいなんですね」

「す、すみません、ルイトさん」

「謝らないでください。 ケガが無くて何よりです」
 
 ルイトさんは優しいなあ……。こんなわたしに優しくしてくれる。

「き、気を付けますっ」

「さ、行きましょう?」

「……はい」

 ルイトさんはわたしの手を取ってエスコートしてくれた。

「まずは何より大切な準備運動からですね。準備運動しておかないとケガしますから」

「は、はいっ」

 ルイトさんに教わった通りに、準備運動をしていく。

「どうですか? 少し身体温まりましたか?」

「はい。ポカポカしてきました」

「ではまずは、トランポリンからどうですか?」

 ルイトさんは目の前にある大きなトランポリンを指差した。

「あれが……トランポリン?」

「そうです。 やったことないですか?」

「は、はい。初めてです」

「そうですか」 

 まさかトランポリンを跳ぶなんて、想像したこともなかったよ。
 ちょっと不安だ、わたしみたいな素人でも出来るのかな……?
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