【完結】カルティナ姫と三人の王子〜目が覚めたら婚約者が三人いました〜


「僕たちは、あなたを妻として迎え入れるためにここに来ました。 もちろん、あなたを幸せにする自信があるからこそ、僕たちは今ここにいるのです」
 
 と言うのは、金髪のカルナさんだ。

「……わたしを、幸せに?」

 わたしとの結婚は、レイリア王国にとっては儀式みたいなものでしかない。ーーーと思っていた。
 自分たちの子孫を残すための、儀式だと。

「そうです。僕たちは世界一美しいあなたを幸せにするためだけに、ここにいるのです」

 そう言ってくれるのは、ピンク髪のアレンさんだ。
 
「……あの、どうしてわたしとの結婚を?」

 どうしてわたしと結婚したいと思ってくれたのか、その理由を知りたい。
 ……そう思うのは、ダメなのかな。

「僕たちにとって、あなたは女神だからです」

「め、女神……?」

 わたしが女神?……なんてこと。

「僕たちはあなたを幸せにするために、生まれてきたも同然です。 それが僕たちにとっての使命なのです」
 
 ルイトさんはわたしの手を握りながら、そう言ってくれる。

「使命……?」

「そうです」

「その通りです、姫様」
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