嘘と、恋。

そのまま、セイ君の住むワンルームマンションへと連れて行かれて。


その頃には明け方で。


眠たかったのに、セイ君は何度も私の体を弄んだ。


その後、二人で眠っていると、セイ君の所にナガクラさんから借金を取り立てるような電話があって、その電話で目が覚めて。


その電話を切った後、早くお金を作って来い、とセイ君に部屋を追い出されて。


そして、有名なS町のあの歓楽街でどうしようか、と立ちすくんでいた時。


菜月さんに、会った。


そして、菜月さんに言われて受けたセクキャバの面接で、康生さんと出会った。


翌日、康生さんの部屋からセイ君の元に戻り、ナガクラさんの所に連れて行かれるバスの中で、セイ君が言った。



「永倉さんには、まりあの事はただの家出少女だって伝えてあるけど。
このまま永倉さんの所に行けば、裏のルートでそうやってまりあは海外に逃げれる。
そうなれば、もう警察に追われる事もないから。
な、まりあにとっても、悪い話じゃないだろ?」


その言葉に、それもいいか、と少し思った。


だけど、ナガクラさんが怖かったし、
あの時、襲われそうになって、逃げてしまった。


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