きみの瞳に映る空が、永遠に輝きますように
「また考え事?」
「ごめん、何でもないよ」
どうやら翌日になっても、今度は授業中までも上の空だったようで、休憩時間に星絆に声を掛けられる。
「そんなに気になるなら家に行ってみればいいのに」
「えっ?」
「気になるんでしょ?透真のこと」
星絆に言われて思わずハッとする。
確かに、そうなのかもしれない。
はじめは自分の発言を謝りたくて透真くんに会う日を待ち望んでいた。
だが、今はそれ以上に、透真くんの様子が気になって仕方がなかった。
透真くんが元気ならば私はどう思われていようが関係ない。
それほどに透真くんが私の脳内の大半を占めていた。
「透真の家の住所を送っておくから行ってきなよ」
星絆は透真くんと私の関係を聞くことなくそう言うと私の肩を一度叩いて教室を出ていった。
私はその背中に、ありがとう、と言い次の授業の準備を始めた。