なめんなッ!
「何〜?ヤキモチ?」
「違うよっ!」
「教師と付き合ったりしないよ」
「でも仲良いよね…?」
「まあ歳近くて話易いし。」
「うん…。」
「あぁでも!校長とだって仲良いじゃん。そういう感じ。」
「そうだね…。言われて見れば」
「でしょ〜?」
「気にしないで。」
「うん!!!!」
「月曜日、屋上行こう〜?」
「うんっ!」
「一人で気楽だったけどさ、
最近はなんか寂しいんだよね。
心のどっかで星夜を待ってるってか…」
「えっ…それって。」
―ドキドキ、
急に心臓が強く脈を打ち始めた。
こんなに心臓って動くっけか?
「それって…って何でもないよ!」
「何でもないよねっ!ははッ!」
「勘違いした〜?」
「い、いやっ…」
「でも…
案外そういう事なのかな。」
「えっ?」
晴香が小さな声で…
ぽつりと言った。
風の音の中かすかに、いやはっきりと…
僕の耳に聞こえた。