なめんなッ!
「何も言ってないよ〜」
嘘だ…聞こえた。
「そんな目で見ないでよ。」
「…ごめん。」
僕が聞く立場じゃないよね。
聞いてどうする??
「星夜がそういう目をするから悪いんだよ!」
「えっだって…」
「やっぱり言う…!
あたし、これから星夜に
会いたいと思うから学校に行く。
あれから屋上で
会えないと寂しいと思うし。」
「晴香…。」
「千恵美ちゃんには
傷ついて欲しくない。
だから皆といる時は線を
ひいてる感じがあった。」
「そんな…っ」
「でも構いたくなるし。」
「うん。」
いつの間にか真剣に聞いてた。
「好きか分かんない。
でも一人は寂しい。一人は…」
晴香は泣いていた。
「分かった、分かったから。」
背中をさすって…
そのまま晴香が肩に頭を乗せたので、もたれるように抱き締めた。
「ごめん、泣くつもりじゃ。」
「出来るだけ傍にいるから。」
「良いよ…無理しないで。」
「違くて僕も一緒にいたいの。
一緒にいてくれますか?」