なめんなッ!
千恵美は悩み事?
とか…凄く心配そうな
顔で聞いてくれた。
僕は「大丈夫だよ。」
ただそう答える事しか
出来なかった。
「星夜〜
やっぱり今も悩んでます。
って顔だよ!」
「そ…そう?」
「何か心配な事がある
なら今日は行って良いよ。」
「千恵美…?」
「星夜にずっとそんな顔
して欲しくないから。」
千恵美は本当に優しい。
お互い100%の笑顔では
なかったけど、
笑って送り出してくれた。
「…校長何か知ってるかな。」
でも晴香の事を知れば、
知るほど…
千恵美を裏切ってく気がした。
心配して笑って送ってくれたのに。
ごめん…千恵美。
好きなのは千恵美なんだ。
だけどあの屋上で…
空を見上げた晴香に、
心が少し動いたのは。
真実だった…
何で晴香があんな派手な
格好をするのか。
オシャレのためには思えなかった。
無理に自分を張ってる気がした。
学校をサボッたり。
それなりの深い、
…訳があるんだ。
それを知ろうとしている。