なめんなッ!

千恵美は悩み事?

とか…凄く心配そうな
顔で聞いてくれた。




僕は「大丈夫だよ。」

ただそう答える事しか
出来なかった。





「星夜〜
やっぱり今も悩んでます。
って顔だよ!」





「そ…そう?」



「何か心配な事がある
なら今日は行って良いよ。」



「千恵美…?」




「星夜にずっとそんな顔
して欲しくないから。」





千恵美は本当に優しい。

お互い100%の笑顔では
なかったけど、

笑って送り出してくれた。






「…校長何か知ってるかな。」



でも晴香の事を知れば、
知るほど…


千恵美を裏切ってく気がした。


心配して笑って送ってくれたのに。



ごめん…千恵美。


好きなのは千恵美なんだ。






だけどあの屋上で…

空を見上げた晴香に、
心が少し動いたのは。


真実だった…






何で晴香があんな派手な
格好をするのか。


オシャレのためには思えなかった。




無理に自分を張ってる気がした。



学校をサボッたり。



それなりの深い、
…訳があるんだ。






それを知ろうとしている。



< 6 / 26 >

この作品をシェア

pagetop