狼を助けたらうざいくらい溺愛された
血だらけの男
ザァァァァ
『............誰この血だらけ男。面倒くさ』
私の名は有栖川 紫流(しえる)。高2。
今現在、私の平和な生活が幕を下ろした。
何故?そんなの、私の住むマンション(超高級)の前に、血だらけの男が倒れているからよ。通行人はチラチラ見るだけで助けようとも、関わろうともしない。ほんっとクズ。
私はそんなクズと同じにはなりたくないのでこの男を見捨てるは無し。
てか、血出過ぎて死ぬんじゃない?雨降ってるし凍えるわよ。
『はぁ、ねぇあなた、立てる?』
男「............?」
『そうよ、あなたよ。てか、立ってないのなんてあなただけでしょ。で、立てる?』
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