お館様の番選び
…あれ?ぐるぐる……しない…?

……朧…?いつの間にか朧がわたしの身体に覆い被さり朧の綺麗な顔がわたしの顔を覗きこんでいた……。ゆっくり朧の顔が降りてくる。

「…んっ。…ふっ。あぁ…んん…ふあっ…。」

朧はわたしの唇に舌を差し入れ咥内を味わうように貪る。

厭らしい音と二人の吐息が余計に朧の欲を掻き立てていく。

……なん…で。こんな…こと…嫌な…はず…なのに…。

ただただ幸せな気持ちに満たされていく…こんな…風に…力を…使うなんて…そう思うが朧の魅了の力に抗うことは出来なくなっていた…。

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