ただ、まっすぐ君を想う。

凰ちゃんが寝てるコタツに

カンガルーを連れて行った



「凰ちゃん…寝た…?」



「んー…雛…?どーした?寒かった?」



「凰ちゃん、コレないと寝れないかな…って…
凰ちゃんいつも抱き枕いるでしょ」



「あー…寝れなくないけど
このコタツ、雛いないと寒いな…って

雛は?寝れなかった?」



「んー…寝れなくないけど…」



凰ちゃんと寝たかった



「コタツ入る?」



「…ん?うん!」



こんなにうまく

凰ちゃんのコタツに潜入できるなんて

ラッキー!



コタツに入ったら

カンガルーと一緒に

凰ちゃんに抱かれた



「雛、温かい」



ドキドキしたけど

カンガルーが間にいて

中和された



よかった



でも

ちょっと邪魔



「雛、寒くない?」



凰ちゃんの手が

私の背中で温かい



「うん…温かいよ

凰ちゃん、寝れそう?」



「んー…寝るのもったいないけどね」



「なんで?明日仕事でしょ
早く寝なきゃ」



「雛が近くにいるのに
なんか、もったいない」



背中の凰ちゃんの手が

少し動いて

ドキドキが増した



「雛、先に目閉じて…」



「ん?なんで?」



「雛が寝たら、オレも寝る」



「じゃあ、
私が寝ないと凰ちゃん寝れないんだ」



「んー…」



「じゃ、オヤスミ」



私も寝たくなかったけど

凰ちゃんの仕事に支障が出ないように

目を閉じた



視野が遮られると

尚更胸の音が気になった



凰ちゃんの手に

ドキドキ伝わってるかな…



「雛、オヤスミ」



額にコツンて

凰ちゃんが当たった



ドキドキして…



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