ただ、まっすぐ君を想う。
ただ、ただ…大好き
凰ちゃんが
私を迎えに来てくれたのは
夏休みが終わって1ヶ月過ぎた頃だった
「雛、急だけど日本に帰ることになった」
凰ちゃんから電話がきた
「え!ホントに?
何日くらいいれるの?」
「や、今のところ決まってないんだけど…
オリバーも一緒
日本に転勤希望出してたんだ
ホントは春の予定だったけど早まった」
まだ
何も準備できてなかった
ぜんぜん綺麗になってない
ダイエットだって1kgしか痩せてない
かわいい下着も買ってない
まだ
凰ちゃんと
そーゆーことできない
そのことで
頭がいっぱいになった
「雛、どーした?
アレ?嬉しくなかった?
喜んでくれると思ったのに…」
「嬉しいよ
すごく、嬉しいよ」
ただ
心の準備ができてない