ただ、まっすぐ君を想う。

「雛!」



「凰ちゃん」



「帰り一緒だったね」



「うん」



凰ちゃんスーツだ

カッコいいな



やっと会えたね

私の想いが通じた?



「アレ?オリバーは?」



「アパート決まって昨日引っ越した」



「そーなんだ
よかったね」



「大変だったんだ
昨日も夜中に何度も電話きて…
今日も電話掛かってきそうな予感する」



「ひとりで不安なんじゃない?
あ、オリバーに友達紹介する約束したんだ
友達がね、英会話習いたいって
私も一緒に習おうかな…」



「そんなの、雛にはオレが教えるから!」



「そっか…
凰ちゃんも喋れるもんね」



「雛には、全部オレが教えるから…」



凰ちゃんが私の手を繋いだ



「夕飯買うからコンビニ寄ってもいい?
雛のコンビニ覗いたら
もぉ雛いなかったから…」



「私、作ろうか?」



「いいよ
雛も学校とバイトで疲れてるし…
一緒に住んだら作ってもらう」



「ん?」



「いつか…」



「いつか…?」



凰ちゃん

私は英会話より

料理を早急に覚えた方がよさそうかな?



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