ただ、まっすぐ君を想う。
高校3年生
みんなの進路が決まっていく中
ただ漠然と進学はしないって
決めてた私
「大城凰貴の奥さんになりませんか?」
凰ちゃんにスカウトされた
「雛、それプロポーズって言うんだよ」
「ウケるー、雛ー!」
「夢かなっちゃう感じ?」
「サイコーじゃん!」
「「「「「雛、おめでとー♡」」」」」
「一条、進路決まったか?
それなら先生も安心して卒業式迎えられる
みんなを無事に送り出せる」
パチパチパチパチパチパチ…
教室で
拍手が起こった
そんなスゴイこと???
スゴイことだよ!
だって
ずっと好きだった人に
プ、プロポーズ、されたんだよ
進学校の歴史を変えた
有名大学の名前が数々並ぶ中
主婦1名(パート)
大城 雛 (18)
人妻です
「雛は休みがいっぱいある会社がいいとか
前に言ってたけど
24時間、365日
休みないけど、いいかな?」
凰ちゃんに言われた
「大丈夫だよ♡」
大城 雛は
年中無休です
コンビニのバイトは
とりあえず
続けることにした
なので
パート
私の高校生活
それなりじゃなくて
思いきり楽しかったよ
大好きな人に
思いを伝えられた
そして
結ばれた
凰ちゃんと高校生できなかったけど
悔いはない