ただ、まっすぐ君を想う。
「凰ちゃん
わざわざ迎えに来なくていいのに…
マンション近いし、大丈夫だよ」
「たまたま雛が帰る時間だったから…
でも、今日は少し遅かったね」
「うん、冴島くんにお土産渡してた
あとね、ネームプレート[大城]になってた!」
「雛、嬉しそうだね」
「うん、嬉しいよ
冴島くん、一条さんて呼ぶんだよ!
絶対わざとだよね!
…
凰ちゃんは会社どぉだった?」
「オレは何も変わらないよ
オリバーに結婚式の写真見せたら
感動して泣いてた」
「オリバーも結婚式呼んでほしかったかな?
今度、マンションに呼ぼうね」
「呼ばなくても来そうだから
まだどこに引っ越したか言ってないよ」
オリバーは
私の友達に週末英会話を教えてくれてる
大好きな日本の女の子に囲まれて
日本でハーレムしてる
みんなガールフレンドだけどね
彼女はまだいない
オリバーが日本を気に入って
しばらく凰ちゃんも海外勤務はないみたい
コンビニから見えるくらい
近いマンションだけど
凰ちゃんと手を繋ぐ
ホントは迎えに来てくれて
嬉しいよ
「凰ちゃん、夕飯なにがいいかな?
パスタ?うどん?
蕎麦がよかったら買って来なきゃ…」
「麺、なんだね…」
「うん」
「雛も久しぶりの仕事で疲れたでしょ
外食で簡単にすませようか?」
「んー…そーだね
じゃあ、
あそこのラーメン屋さん行ってみる?」
「麺、なんだね…」
「うん
味噌ラーメンのお店の方がいい?」
「いや…そーゆー気分じゃない
やっぱり帰ろう」
「ん?どーしたの?凰ちゃん」
「オレは、雛がいいな…」
「ヤダ…凰ちゃん…♡」
「言われてみたかったでしょ?」
「うん♡」