ただ、まっすぐ君を想う。
次の日バイトに行こうとしたら
家の前に凰ちゃんがいた
「凰ちゃん…」
いろいろ気まずい
「雛、バイト?」
「うん…
あ、お姉ちゃんいるよ
さっき起きてきたよ」
「別に愛に用ないし…」
じゃあなんで?
「なんかうちに用だった?」
「うん…
昨日あんな感じで出てきたから
雛に謝ろうと思って…
…ごめん…」
「うん…」
とりあえず頷いたけど
何に対しての
ごめんだったんだろう
「じゃあ、私、バイト行くね」
「あ、雛、コレ…お年玉
昨日渡すの忘れてた」
凰ちゃんがポケットからポチ袋を出してくれた
「え、ホントにいいの?
ありがと!」
「うん
バイト、何時に終わる?
また迎え行こうか?」
「大丈夫だよ
もぉ子供じゃないもん
あ、お年玉はもらっちゃったけどね」
「そっか…
じゃあ、送るわ」
「え?」
「いいだろ
オレが送りたいの!
家にいても暇だし…」
「うん…ありがと…」