ただ、まっすぐ君を想う。

階段を下りたら

玄関に知らない男の人がいた



バラを1輪持ってた



え…

もしかして

私に?



「一条雛さんですか?」



「はい…そーですけど…」



え、この人

私のこと?



でも

見たことないし

誰?



家に来るとか

こわいけど…



冴島くんみたい



「こちら、お届け物です
大城凰貴様よりご依頼いただきました」



1輪のバラを

差し出された



「凰ちゃん…から…?」



「僕、凰貴の大学の同期で
花屋やってまして…
凰貴から、依頼されました
合ってますよね?
一条雛さんで…」



「はい、私が一条雛です」



「高校生?ですか?」



花屋さんが

私の制服を見て言った



「はい…
凰ちゃんが?私に?」



「はい」



「ありがとう、ございます」



「凰貴にお礼言ってください
凰貴がバラ送るとか…
どんな女性かと思ったら…
失礼します」



なに?



ホントに失礼だよ



高校生で悪かったですね!



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