ただ、まっすぐ君を想う。

「いいお風呂だったー!」

「あとで雛も行こうね」

「アレ?まだサラたち戻ってないの?」

「どこでイチャイチャしてんだか…」



「私、お腹空いたー!夕飯まだかな?」



前の私に

戻っただけ



「雛は、食いしん坊だな」

「またニキビできちゃうよ」



「いいもん!いっぱい食べるもん」



ただ

凰ちゃんのことが大好きな

私に



「私もー!」

「今日はダイエット忘れて食べよー!」

「楽しみだね♫」

「あ、私、夕飯前に彼氏に電話するわ」

「勝手にどーぞ…」

「また出ないかもよ!」

「えー!浮気してるかな?」



凰ちゃんは?



私以外に好きな人

いる?



私だけを想ってくれてたら

彼女になれなくても

それでいい



なんて…

そんなワガママ

許されない



凰ちゃんも

きっと

家に帰ったら家族に待っててもらいたいかも



今の私には

それが

できないから…



ごめんね

凰ちゃん



何もできない彼女だった



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