ただ、まっすぐ君を想う。
「あ、適当にソファー座ってよ」
「うん」
私が座って
凰ちゃんが座った
なんか
微妙な距離感
「いただきます」
「なんか、雛がここにいるって、不思議」
「うん、ホントに来ちゃった」
「来てくれて、ありがと…
なかなか帰れなくて、ごめん」
「凰ちゃん…」
会いたかった
「会いたかったよ
ずっと、待ってた」
私が言いたかった言葉
凰ちゃんが
先に言ってくれた
「私も会いたかった!
会いたくて…会いたくて…」
微妙な距離が
急に近くなった
凰ちゃんに抱きしめられた
ん?
ハグかな?
息をしたら
凰ちゃんの匂いがした
大好きな人の匂い
画面越しじゃ伝わらなかった
「雛、いい匂い」
ん?
私の心の声
聞こえた?
「まだ、ポテト食べてないよ」
「ポテトじゃないよ
好きな人の匂いって、落ち着く…」
耳元で
凰ちゃんの声が聴こえる
「好きな人の声って、落ち着く…
でも、ドキドキする
…
凰ちゃん…
まだ、好き?
…
私のこと、まだ、好き…?」
わざわざ確認したかった
いちいち確認したかった
面倒くさいって
思われるかな?
「うん、まだ、好き…」
「よかった」
確認できたら
もっとドキドキして
凰ちゃんから離れた
「あ!トイレ!
凰ちゃん、トイレどこ?」
「あー、トイレそこ…」
「お風呂と一緒なの?」
「そーそー」
「私がトイレしてる時
凰ちゃん、お風呂入ってこないでね!」
「そんなこと言っても
オレが風呂入ってても
雛、トイレ入ってくるだろ」
「うん、たぶん…」
「早く、トイレ行ってこい」
ホントにトイレ行きたかったわけじゃなくて
近すぎてドキドキしたから…
ココアより
甘くて
熱い
凰ちゃん
大好き