四季の姫君

ピンポーン、、


ソファーでまだかなぁ、なんて時計を眺めながら待っていれば響いた来訪を知らせる音。



何気に、いや、正直かなり楽しみにしている。
ゆっくりと立ち上がり、インターホンを覗けば。


画面は真っ暗。


手で隠してるんだろう。


「はい」



「きたよー」


「部屋の鍵は開いてるよ」
そう言って、エントランスを解錠した。


動いたのだろう、画面は黒からエントランスが見えるように。


さすが。抜かりない。


玄関まで移動して、



耳を澄まして待っていれば少しして聞こえてきた足音。




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