依存妻と狂愛する俺
「髪の毛、乾かしてあげるね!」
風呂からあがり、未雷が風愛の髪の毛を乾かす。
毎日の習慣だ。

「風愛の髪の毛、柔らかいよね~気持ちいい~」
「そうかな?」
「うん、柔らかくて、甘い匂いがする。
食べたい……
…………食べていい?」

髪の毛を一房取り、口づけた。
「あ、ほんとに食べた!」
「ううん。チュッてしたんだよ!
ねぇ…もっと、チュッてしよ?」
振り返り、抗議する風愛の口唇にキスをする未雷。

基本的に未雷のキスは、一度では終わらない。
一度し始めると風愛の頬や額、首などに啄むようなキスがたくさん降ってくるのだ。

「ん…可愛い…風愛……可愛いなぁ…」
「未雷く……これ以上は…やめ…て…」
「なんで?」
「なんか、身体変になる…/////」

「可愛いなぁ…いいよ。もう寝ようか?」
「え?でも、未雷くんお風呂は?」
「風愛が眠ったら、入る。
風愛を一人にしないよ?」
「じゃあ、今度は私がドアの前にいるよ!」

「それはダメ!」
「どうして?」
「身体を冷やす。風呂上がったら、そのまま布団に入らないと」
頭をポンポンと撫でながら、微笑み言った未雷だった。

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未雷に後ろから抱き締められ横になっている、風愛。
そして未雷は、風愛のお腹をゆっくりさするのだ。
これは、風愛が生理の時のスタイル。

「風愛、痛くない?」
「ん。大丈夫。未雷くんの手って不思議だね……!
未雷くんに撫でられると、痛みが和らぐ」
「良かった!」
「ん…あ…だめ……もう少し未雷くんと、お話したいのに目が開か…な━━━━━━」

風愛の寝息が聞こえ、未雷は後ろから覗き込んだ。

「可愛い……おやすみ、風愛」

未雷はゆっくり風愛から離れて、ベッドを降りバスルームへ向かった。

バスタブに浸かり、悶々と考える。

「課長、消そうかな…
あいつのせいで、風愛との時間……なくなりそうだし」

そして風呂を上がり、下着とスウェットのズボンだけはいてバスルームを出た。

ソファに座り、煙草を咥え火をつけた。
そしてスマホを操作する。

『ライ?どうしました?』
「人、集めてくんない?」
『はい、わかりました』
「消してほしい男がいんの」
『じゃあ…レッド軍を集めますね』
「ん。集まったら、連絡して」

「未雷くん」
ちょうど通話を切ってすぐに、風愛の未雷を呼ぶ声がする。
「え?風愛?」
「何してるの?裸じゃん!風邪引くよ?」
風愛は自分が羽織っていた、カーディガンを未雷の肩にかけた。

「あ、ごめんね!すぐ戻るよ?寝よ?」
未雷は風愛にカーディガンをかけ返しながら言った。
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